マッキーにみてもらいたい(笑)
- 2014/10/30
- 17:55
意外とブログを皆さん読んでいただきありがとうございます(笑)
記事の紹介しますね。
マッキーにもこれくらいになってもらいたい。

「ミランには『遠藤チェック』と呼ばれている
最終チェックがあります」
遠藤友則 (ACミランのトレーナー)
選手の体を直接触る「トレーナー」や「マッサー」は、大きな責任を負う職業だ。もし選手のケガを悪化させたら、「おまえのせいだ」と追及される可能性がある。ましてや言葉が通じない外国の、それも名門クラブとなれば、少しのミスも許されない。
ACミランの遠藤友則トレーナーは、しみじみと昔を振り返った。
「最初に苦労したのは、こちらの選手は今まで経験してきた日本の選手と反応が違う。より敏感な選手もいれば、鈍感な選手もいる。多民族の集まりだからしょうがないけれど、治療の度にびっくりしました」
遠藤がイタリアにやって来たのは15年前のことだ。清水エスパルスで働いていたが、清水でプレーしたマッサーロの紹介で名門に潜り込むことに成功した。
「とにかく最初はみんなが嫌がる雑用を必死にやりました。次第に僕にも選手がまわってくるようになったけれども、優秀とされるトレーナーたちに看てもらって、それでも治らなかったので、最後は東洋のマジックに期待してということでした。悪くなったら私の責任。でも治れば勲章ものでした」
東洋医学的な「バランスを整える」治療。
選手が悪化すれば即刻クビである。そこで遠藤は発想を転換する。「患部に触らない」という東洋医学的な治療に活路を見出したのだ。
「生き残るためにどうすればいいか必死に考え、その結果が『バランスを整える』ということでした。たとえば膝の痛みの原因は『脚の捻れ』からが多い。そんな場合、股関節と足首を調整すれば、膝痛は半減する。患部に触れないので悪化することはなく、しかも東洋の神秘を打ち出せるこのやり方に行き着きました」
東洋医学の知識のほとんどは、イタリアで独学。
西洋医学では解剖学が発達し、治療方針を痛めた患部から中心に考える。高名な『ミランラボ』もこれがベースである。しかし、東洋医学はそうではない。問題の本質を見抜き、遠藤は「整える」という答えに行き着いた。
「もし内転筋がパンパンに張っている選手がいたら、お尻の中臀筋をチェックし、再教育すれば、内転筋の張りはポンと取れる。拮抗筋でバランスを整える」
エスパルス時代は東洋医学の知識はほとんどなく、イタリアに行ってから独学したという。当時はインターネットも発達しておらず、専門書も高価だったので自分でイメージを作った。友人、恩師にも疑問を帰国の際に尋ねた。すると、徐々にスタッフの中にも遠藤の理解者が現われ始めた。
「同僚が『お前が言っている治療のエビデンスを見つけた』って言ってくるんです。たとえばアキレス腱炎を抱える選手の80%が、中臀筋が弱いと。まさにバランスが崩れて、他の部位に負担がきている」
方向性を後押ししてくれた操体法。
調べて行くうちに、操体法にも興味を持ち始めた。仙台の医師・橋本敬三が西洋医学と東洋医学を掛け合わせて生み出した治療法で、その孫弟子にサンフレッチェ広島や川崎フロンターレでトレーナーを務めた西本直がいる。遠藤が彼らの著作を読むと、そこに書いてあったのは、まさに自分が現場で感じていたことだった。
「目の前がスーっと明るくなった感じで、この方向性で行けばいいんだと確信しました」
選手からの応援もあり、遠藤はクラブ内で存在感を増していく。東洋医学に理解がないドクターと衝突してばかりだったが、選手が援護してくれた。
「『遠藤チェック』と呼ばれる最終チェックがある」
今では、チームで遠藤の取り合いが起こっている。例えば、オランダ代表のデヨングとガーナ代表のムンタリは常連。リバプールに移籍したバロテッリも、ミラン時代は練習前に誰が先に遠藤の治療を受けるかという争いに加わっていた(Number 862号を参照)。
もはや選手たちにとって、遠藤は欠かせない存在だ。
「ミランには『遠藤チェック』と呼ばれている僕の最終チェックがあります。仰向けに寝てもらって、足の裏に両手をそっと添えるんですよ。そこでたくさんの情報を入手しようと色々イメージするんです。イメージが大切なんです。なぜここの筋が張っているのか、なぜこの関節が滑らなくなっているのかなと。その原因を探るんです」」
ミラノと日本を行き来する生活になる可能性も?
ひとつ残念なのは、遠藤がミランで働くのは今季が最後かもしれないということだ。恩師が千葉市で経営する整形外科医院に入ることを決め、すでに準備のために1カ月に1回のペースで帰国している。
「清水東高校の3年生のとき、この恩師に膝を手術してもらいました。それがこの道に進むきっかけになったんです」
とはいえ、選手がそれを許してくれないかもしれない。過去にも、日本に帰国しようとした遠藤を選手たちが必死に引き留めたことがあった。
「もしかしたら日本とミラノを行き来することになるかも(笑)。でもまずは今季に集中したい。ときどきインザーギ監督の体も整えますよ。監督は立ち仕事なので意外に足に疲れがくる。その疲れを取ってあげるんです」
ミランを再び復活させるために、遠藤は選手たちの体を整え続ける。
記事の紹介しますね。
マッキーにもこれくらいになってもらいたい。

「ミランには『遠藤チェック』と呼ばれている
最終チェックがあります」
遠藤友則 (ACミランのトレーナー)
選手の体を直接触る「トレーナー」や「マッサー」は、大きな責任を負う職業だ。もし選手のケガを悪化させたら、「おまえのせいだ」と追及される可能性がある。ましてや言葉が通じない外国の、それも名門クラブとなれば、少しのミスも許されない。
ACミランの遠藤友則トレーナーは、しみじみと昔を振り返った。
「最初に苦労したのは、こちらの選手は今まで経験してきた日本の選手と反応が違う。より敏感な選手もいれば、鈍感な選手もいる。多民族の集まりだからしょうがないけれど、治療の度にびっくりしました」
遠藤がイタリアにやって来たのは15年前のことだ。清水エスパルスで働いていたが、清水でプレーしたマッサーロの紹介で名門に潜り込むことに成功した。
「とにかく最初はみんなが嫌がる雑用を必死にやりました。次第に僕にも選手がまわってくるようになったけれども、優秀とされるトレーナーたちに看てもらって、それでも治らなかったので、最後は東洋のマジックに期待してということでした。悪くなったら私の責任。でも治れば勲章ものでした」
東洋医学的な「バランスを整える」治療。
選手が悪化すれば即刻クビである。そこで遠藤は発想を転換する。「患部に触らない」という東洋医学的な治療に活路を見出したのだ。
「生き残るためにどうすればいいか必死に考え、その結果が『バランスを整える』ということでした。たとえば膝の痛みの原因は『脚の捻れ』からが多い。そんな場合、股関節と足首を調整すれば、膝痛は半減する。患部に触れないので悪化することはなく、しかも東洋の神秘を打ち出せるこのやり方に行き着きました」
東洋医学の知識のほとんどは、イタリアで独学。
西洋医学では解剖学が発達し、治療方針を痛めた患部から中心に考える。高名な『ミランラボ』もこれがベースである。しかし、東洋医学はそうではない。問題の本質を見抜き、遠藤は「整える」という答えに行き着いた。
「もし内転筋がパンパンに張っている選手がいたら、お尻の中臀筋をチェックし、再教育すれば、内転筋の張りはポンと取れる。拮抗筋でバランスを整える」
エスパルス時代は東洋医学の知識はほとんどなく、イタリアに行ってから独学したという。当時はインターネットも発達しておらず、専門書も高価だったので自分でイメージを作った。友人、恩師にも疑問を帰国の際に尋ねた。すると、徐々にスタッフの中にも遠藤の理解者が現われ始めた。
「同僚が『お前が言っている治療のエビデンスを見つけた』って言ってくるんです。たとえばアキレス腱炎を抱える選手の80%が、中臀筋が弱いと。まさにバランスが崩れて、他の部位に負担がきている」
方向性を後押ししてくれた操体法。
調べて行くうちに、操体法にも興味を持ち始めた。仙台の医師・橋本敬三が西洋医学と東洋医学を掛け合わせて生み出した治療法で、その孫弟子にサンフレッチェ広島や川崎フロンターレでトレーナーを務めた西本直がいる。遠藤が彼らの著作を読むと、そこに書いてあったのは、まさに自分が現場で感じていたことだった。
「目の前がスーっと明るくなった感じで、この方向性で行けばいいんだと確信しました」
選手からの応援もあり、遠藤はクラブ内で存在感を増していく。東洋医学に理解がないドクターと衝突してばかりだったが、選手が援護してくれた。
「『遠藤チェック』と呼ばれる最終チェックがある」
今では、チームで遠藤の取り合いが起こっている。例えば、オランダ代表のデヨングとガーナ代表のムンタリは常連。リバプールに移籍したバロテッリも、ミラン時代は練習前に誰が先に遠藤の治療を受けるかという争いに加わっていた(Number 862号を参照)。
もはや選手たちにとって、遠藤は欠かせない存在だ。
「ミランには『遠藤チェック』と呼ばれている僕の最終チェックがあります。仰向けに寝てもらって、足の裏に両手をそっと添えるんですよ。そこでたくさんの情報を入手しようと色々イメージするんです。イメージが大切なんです。なぜここの筋が張っているのか、なぜこの関節が滑らなくなっているのかなと。その原因を探るんです」」
ミラノと日本を行き来する生活になる可能性も?
ひとつ残念なのは、遠藤がミランで働くのは今季が最後かもしれないということだ。恩師が千葉市で経営する整形外科医院に入ることを決め、すでに準備のために1カ月に1回のペースで帰国している。
「清水東高校の3年生のとき、この恩師に膝を手術してもらいました。それがこの道に進むきっかけになったんです」
とはいえ、選手がそれを許してくれないかもしれない。過去にも、日本に帰国しようとした遠藤を選手たちが必死に引き留めたことがあった。
「もしかしたら日本とミラノを行き来することになるかも(笑)。でもまずは今季に集中したい。ときどきインザーギ監督の体も整えますよ。監督は立ち仕事なので意外に足に疲れがくる。その疲れを取ってあげるんです」
ミランを再び復活させるために、遠藤は選手たちの体を整え続ける。
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